余ってる、足りない。

ここで、まず問題になるのは余っていると足りないの基準でしょう。

日本は体感的には、食糧は余っている気がしますが、食料自給率が、低いことはよく話題になっています。

一方、飢餓が起こっている国の食料生産力がデータ上は低くはないことも多いようです。

なぜ、こんなことが起きるのでしょうか。

子供の屁理屈

まず、こう言う大人は食べられない人がいるかどうかなんて考えていません。子供がご飯を食べさえすればいいのです。

また、論理的に言っても、前半と後半に関連性はありません。

ご飯を残すから、ご飯を食べられない人がいるわけではないですし、ご飯を残さなければ、食べられない人が減るわけでもありません。
(巨視的には飽食と飢餓は無関係ではないかもしれませんが)

要するに、子供の言い分の方が理屈は通っているわけです。たとえ屁理屈だとしても。

「余っているところから、足りないところへ持っていけば良いわけです。」

じゃあ、どうすればいいのでしょう。

ご飯を食べられない人がいるってどういうこと

子供の頃、大人に

「ご飯を残したり、好き嫌いしちゃ駄目だよ。
食べたくても、食べられない人もいるんだよ。」

と言われたことのある人は多いと思います。

「だったら、その食べられない人にあげれば良いじゃん。」

こう思った人も少なくないでしょう。

でも、食べられない人にご飯をあげる大人はいないと思います。

なぜでしょう?

米騒動

僕がこんなことを考えるようになったのは「平成の米騒動」の時からだと思います。
僕も数日はご飯が食べられませんでした。
食事自体は、他のものを食べていましたが。
そのときはまで、今の日本で食べられないことがあるとは思っていませんでした。

ただ、よく考えると小さい子供の頃から、素朴でかつ穿ったような疑問が自分の中にあった様な気がします。